三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 口腔外科歯のトピック > ☆神戸三宮 口腔外科ブログ8 「骨粗鬆症と歯の治療」 Kデンタルクリニック☆
皆さまおはようございます。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
今日は口腔外科のお話です。
皆さまは
というご病気をご存知でしょうか?
恐らくほとんどの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
骨がもろくなり、骨折しやすくなる怖い病気です。
近年、同疾患に罹患する患者さんの数が増えているようです。
特にご高齢の女性の方に多い病気です。
実は、この骨粗鬆症と歯の治療にはある重要な注意点があるんです。。。
一番問題になるのは、骨粗鬆症の治療薬です。
骨粗鬆症にも色々な治療薬があるのですが、現在最も効果が高く、用いられる頻度が高いのが
と呼ばれる種類の薬剤なんです。
略語としてBP製剤と呼ばれることが多いです。
このBP製剤、確かに骨粗鬆症の治療薬としてはすごく効果が高いそうなんですが、
長期的に服用すると、歯科治療時に大きな問題となることがあります。
添付文章にも記載されているのですが、
のです。
なんとも怖い話ですよね^^;
しかも、抜歯だけにとどまらず、インプラントはもちろんのこと、歯周病治療の一環として行われるSRP(歯茎の中に溜まっている歯石の掃除)ですらもリスクになるのです。
もし、ご自身が骨粗鬆症の治療薬を服用しているという患者様は、どういう種類の薬を飲んでいるのか、歯科治療を受ける際に注意が必要なのかを把握しておく必要があるということがお分かりいただけたかと思います。
もちろん処方する医師は、歯科治療時に担当歯科医師に必ずその旨を伝えることを指示する必要がありますし、
担当歯科医師は服用中の薬剤を問診し、リスクとなる場合は治療する前に対処法を検討する必要があります。
ちなみに、私が大学病院に勤務しているときに、このBP製剤を服用している方が顎骨壊死を起こした事例を数例経験いたしました。
それはもう悲惨な状態で、ずっと口の中から膿が出続け、重症化するとこれといった有効な治療がなく、やがて骨が腐り落ちてしまった方がほとんどでした。
つまり、なってからでは遅いのです!
そうなるまでにきちんとリスク管理をし、ならないように予防することが大切なのです。
残念ながら、最善と言われる対応をしても、顎骨壊死のリスクをゼロにすることはできません。
それでも、できるだけそうならないための対策は取らなくてはなりません。
歯科医師ができる対策は、口腔衛生状態の管理(ブラッシング指導と歯石除去など)、医師との連携(治療計画の提示と服用薬の休薬可否の相談など)です。
なにも知識がなく、いつもと同じように治療することは本当に危険な行為です。
今後ますます高齢化する日本において、歯科医師も全身管理ができなければなりません。
皆さまも、口の中だけではなく全身の事もきちんと考えてくれる歯医者さんにかかるようにしてくださいね。
それではまた。
Kデンタルクリニック
インプラントセンター神戸三宮駅前
院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
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