三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 体の健康歯のトピック > ☆ 唾液って凄いんです ☆
みなさんおはようございます。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
明日からしばらく天気が悪いようで、例年より涼しく感じる９月上旬の気候はありがたいのですが、やはり雨は嫌ですね＾＾；
さて、先日あったお話から。
唾液がたくさん出て気になるって患者様がいらっしゃいました。
１０年くらい前にも大学病院に勤めているときに同様の主訴でご来院の患者様が居たなあと思い出してしまいました。
口の中が乾いて苦痛ですという方は非常に多いです。
そもそも唾液ってなぜ出るのでしょう？
唾液の分泌は唾液腺の機能の一つです。
つまり、何もしていなくても自然に出ます。
が、刺激唾液の方が圧倒的に量が多いんです。
咀嚼（噛む時）や、酸味などの味覚も刺激になります。
物を効率よく咀嚼するため唾液はとても重要なんですね。
少し水を含んで咀嚼すれば唾液が少なくてもいいのでは？
まあ、咀嚼効率を高めるだけでしたらいいのかもしれません。
しかし、唾液にはもっと重要な働きがあるんですね。
粘膜の保護や、消化を助ける役割、むし歯や歯周病から歯を守る働き、生体防御などです。
その他にも細かい役割が多々あります。
例えばインプラント治療前、口腔乾燥症が強い患者様は要注意です。
インプラントは一度歯周病になるとなかなかその進行を防ぐことができないことがあるからです。
当院ではインプラントの術前検査の時、歯周病の検査だけではなく、口腔乾燥症の程度もしっかりと診断します。
以上に述べました通り、唾液というのは体にとって非常に重要な働きを持っているのです。
唾液がいっぱい出るのは幸せなことなんです。
ですので、その患者様にもそのようなお話をさせていただきました。
加齢に伴い唾液量は少しずつ減ってくるという説明もしております。
実は私、大学院に在学中に唾液に関する研究をしておりまして、口腔乾燥症外来も担当していたのです。
なので少しだけ唾液については詳しいです＾＾；
「Localization of antimicrobial peptides human beta-defensins in minor salivary glands with Sjögren’s syndrome.」
というタイトルで論文発表も行いました。
シェーグレン症候群という難病と唾液に含まれる成分との関係について調べた研究について書いています。
唾液は他にも、口腔がんにも深い関係があると言われています。
唾液をあなどるべからずといったところですかね＾＾；
皆さんも唾液の大切さがお分かりいただけましたでしょうか？
それではまた！
Ｋデンタルクリニック
インプラントセンター神戸三宮駅前
院長：金田祥弘（かねだよしひろ） 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
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