三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 歯のトピック > ☆最善の治療とは何か☆
みなさんおはようございます。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
朝晩はかなり寒く、徒歩で通勤するのが苦痛です＾＾；
朝は特に困ります。
家を出るときは寒く感じるのですが、歩いているとぽかぽかしてきて気づくと汗ばんでいます。
職場に着くと、汗でだんだんと体温が下がって寒くなります＾＾；
服装に本当に困っています。。。。
さて、今日は歯の治療についてのお話し。
歯の治療を行うにあたって、「最善の治療」とは何か。
これは我々歯科医師が治療をする上で、当たり前のように日々考えていることです。
もちろん、その人にとっての最善ということで言えば答えは必ずしも一つではないと思います。
例えば、「かぶせ物」をするにあたり、最善のかぶせ物とは何なのでしょうか？
かぶせ物は歯科診療における代表的な治療のひとつです。
僕も少し前までは、考えられる全ての治療について詳細に説明をしておりました。
でも、結局何が最善だと思うのか。
説明が長くなり過ぎた結果、それが伝わっていないことに気づきました。
そして、工夫を重ね今では、まず最善の治療とはどういう治療なのかを先に話すようにしています。
例えばこうです。
「最善の治療は、歯にとってもっとも優しい治療だと思います。歯は失うと取り戻せません。ですから歯が一日でも長持ちする治療こそが最善であると思います。」と。
歯が一番長生きする治療を１００点とします。
２番目に良いと思う治療が９５点とします。３番目は９０点、４番目は８５点、５番目は６０点。
さあどれにしますか？
これでしたら５番目の治療を選ぶ人は少ないと思います。
でもこの点数は僕が付けた点数ですので、色々な面を加味すると、人によっては点数が変わってきます。
なので１～４番目で迷う人もいれば、１～３番目で迷う人もいると思います。
つまり、それぞれの治療の長所・短所だけを述べても点数が付けにくく、あるいは人によってどの治療が何点なのか変わってしまい、
「で、結局どれが一番いいんだろう？？」
となります。それは長所と短所を聞いてもピンとこないのでランク付けが難しいからです。
話を変えます。
回転ずしに行きました。３皿分しかお金がありません。
何を頼みますか？
頭の中でランク付けされますよね？
自分の好きなネタランキング５位くらいの中から、そのお店にあるもの。
今の気分。組み合わせ。見た感じのネタの大きさ(笑)
結局人は選ぶときに知らず知らず、何がいいかをランク付けしてるんですね。
寿司ネタの場合はランク付けはそう難しくありません。
なぜなら、過去に経験しており、自分の中でどれがどんな味か知っているからです。
でも歯科治療はどれがどんなものか知っていないからランク付けできないんです。
よって、そのランク付けをしやすくしてあげることが、丁寧な説明だと思います。
話をかぶせ物に戻します。
じゃあ、歯が長持ちする（＝歯の寿命が長くなる）かぶせ物って何ですか？
答えは、「精密に作られるかぶせ物」です。
精密な印象（型取り）をして、精密な石膏を流した模型で、精密なかぶせ物を作る。
これこそが、むし歯のリスク・歯周病のリスクを最小限にしてくれる理想のかぶせ物と言えると思います。
結果的に、それらは自由診療でなければできません。
しかし自由診療にも、オールセラミック・ジルコニア・メタルボンド・金など多種の材料でつくるかぶせ物があります。
ここで初めて、他の付加価値を加味してランク付けしてもらうことになるのです。
見た目を最優先するのか、耐久度なのか、その中間なのか。
それぞれの特徴をシンプルに伝えることが大事です。
これらはどれも精度が良いものです。
なかでもプラークが付着しにくいのは金属を使っていないセラミックだけのかぶせです。
オールセラミックだと見た目重視、ジルコニアですと耐久性重視です。
それ以上に耐久性を求める場合はメタルボンドが良いでしょう。
これだけシンプルに説明しても迷う人は迷います。
そこで最終的には、自分（僕）だったらどれを選ぶかということです。
「僕だったら、～～という理由で〇〇を選びます。」
ここまで説明させてもらうと、なんとなくそれがベストなのかなと思ってもらえることが多いです。
これだけ自由診療の説明をすると、まるで保険診療を全否定してるように誤解されるかもしれません。
ではなくて、事実は正確に伝えなければなりませんし、歯科医師にはその義務があります。
精密に作ることができるのは、精密な材料を使うからです。これは事実です。
より精密にできたかぶせ物はむし歯と歯周病のリスクを下げます。これも事実です。
あとはそれを知ったうえで、何を選択するかです。
勝手に、「この人は今口の中のかぶせ物が全部保険治療のものなので、保険治療しかしないだろうな。」
などと勝手に決めてはいけません。
それはインフォームドコンセントの（丁寧な説明と同意）に反します。
かぶせ物も装着されたら体の一部になります。
それが歯の寿命に大きな影響を及ぼします。
歯を早期に失うと、全身の健康にも影響します。
そんな大切なかぶせ物の話を、一切なしで勝手に決めるわけにはいきません。
ですので、当院では皆様に事前にちゃんと話をして、一緒に決めるようにしています。
もちろん当然ですが、保険診療を含めすべての診療で一切手は抜かず、持てる知識と技術を駆使してベストを尽くしています。
ご安心ください。
今回はかぶせ物を例にしましたが、歯にとって最善の治療とは
歯に優しい治療（＝歯が少しでも長生きできる治療）ではないかと思っています。
もし、少しでも歯の寿命が長くなるような治療を受けたい。
そうお感じの方がいらっしゃいましたら是非一度ご連絡ください。
どんな些細なお悩みでもご相談に乗らせていただきます。
それではまた。
Kデンタルクリニック
インプラントセンター神戸三宮駅前
院長：金田祥弘（かねだよしひろ） 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
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