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☆神戸三宮 インプラントブログ4 「インプラントのオッセオインテグレーションとは」 Kデンタルクリニック☆

皆さまおはようございます。

 

 

 

Kデンタルクリニック院長のカネダです。

 

 

 

風が強い日が続き、春も近づいておりますので花粉症でお悩みの方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

当クリニックでは花粉症対策として、院内の全ての空気清浄機を「花粉」モードにし、

 

 

 

24時間稼働させております。

 

 

 

僕自身が長くアレルギー性鼻炎に悩まされていたのですが、このシステムにしてから職場でくしゃみ・鼻水が止まらなくなるといった症状は全くでなくなりました^^

 

 

 

さて、今日はインプラントのお話。

 

 

 

インプラントは骨と結合することによって長期的に歯としての機能を保つことができる治療法です。

 

 

 

この、「インプラントが骨と結合する」状態を

 

 

 

オッセオインテグレーション(osseointegration)

 

 

 

といいます。

 

 

 

 

 

 

なんだかカッコいいですね。

 

 

 

このオッセオインテグレーションを獲得できることがインプラントが成功したと言えるのです。

 

 

 

そもそもインプラント体の材料として用いられる「チタン」という材料が

 

 

 

良好なオッセオインテグレーションを獲得することができるこということは歯科医にとっては既知のことなのですが、

 

 

 

最近ではチタン以外にもオッセオインテグレーションを獲得できるとわかってきた材料もあります。

 

 

 

さて、ではこのインプラントにとって不可欠なオッセオインテグレーションを得るために重要なこととはなんでしょうか。

 

 

 

それは、

 

 

 

① インプラント材料が生体不活性あるいは生体活性材料であること

 

 

② 骨に発熱等の侵襲を与えずインプラント埋入窩の骨形成を行うこと

 

 

③ 骨の治癒期間中に過大な負荷がかからないこと

 

 

④ 初期固定が得られていること

 

 

⑤ 細菌等の感染がないこと

 

 

 

と言われています。

 

 

 

インプラントの手術中に決まることは②と④ですね。

 

 

 

手術後に大切なのは③と⑤になります。

 

 

 

手術中にインプラントを植えるための穴を開けますが、インプラントを埋入する際に骨が炎症を起こさないようにするため、注水下で埋入することが重要ということです。

非注水での埋入を推奨する団体もあるそうですが、この概念からすると疑問です・・・

 

 

もう一つは初期固定が得られていることとありますので、埋入した直後から骨にある程度きつく嵌合していないといけません。

 

 

 

要はインプラントを植えるための穴を広くし過ぎないことが大事ということですが、逆に細い穴にし過ぎると埋入時に上記の骨への炎症の原因になります。

 

 

 

骨の硬さなども触知しながら経験的にドリリングしなくてはいけないということです。

 

 

 

つまり術者の技量と経験に大きく左右されるということです。

 

 

 

手術後はいかがでしょうか。

 

 

 

③の骨の治癒期間中にインプラントに負荷がかからないようにという点ですが、もともとインプラントは埋入してからは歯肉下で3~4か月眠らせることになっていました。そしてオッセオインテグレーションを得た上で上に土台と歯を連結していくのです。土台を付けるために2回目の手術が必要なことから2回法と呼ばれます。

 

 

 

ただ、現在では手術を1回だけで済ませる1回法と呼ばれる方法もあります。

 

 

 

手術による患者さんの負担を減らすことを主目的としています。

 

 

 

ただ、この方法うまくいけばとても素晴らしいとは思いますが、1回目の手術で土台まで取り付け早期に仮歯を装着するため、どうしてもインプラントに過重がかかってしまいます。

 

 

咬合調整により荷重を減らし、オッセオインテグレーションの獲得まで維持するのですが、⑤にあります感染のリスクも高くなるため

 

 

 

管理をしっかりできるケースにしか適応できないと個人的には思っています。

 

 

 

ただし、前歯などは歯としての機能だけではなく、審美的な回復がより要求されますので、なるべく早期に歯を装着することも重要です。

 

 

 

上述したオッセオインテグレーションを獲得するために必要な要件を十分に理解したうえで治療計画を立てなければならないのです。

 

 

 

これらを熟知し、これからインプラントとその周囲組織に起こる変化を解剖学、組織学,病理学,生化学,微生物学,免疫学,歯科理工学的な側面から予見することができなければ、インプラントの成功はないと思っています。

 

 

誰でもインプラントをできるようになっている歯科業界に危機感を持ち、常に研鑽していくことができなければ非常に危険であると思っています。

 

 

 

それではまた。

 

 

 

Kデンタルクリニック

 

インプラントセンター神戸三宮駅前

 

院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医

 

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