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☆神戸三宮 歯医者の回想録10 「人生で最も英語に苦しんだとき」 Kデンタルクリニック☆

皆さまおはようございます。

 

 

 

Kデンタルクリニック院長のカネダです。

 

 

 

 

今日はかなり寝不足の人も多いのではないでしょうか。

 

 

 

昨夜のW杯、日本VSベルギーの一戦は日本の大健闘で大変盛り上がったようですね。

 

 

 

結果は残念でしたが、戦前の予想を良い意味で大きく裏切る大躍進で日本中を興奮させてくれましたね~^^

 

 

 

また4年後に期待しましょう♪

 

 

 

 

さて、今日は私の回想録の続きです。

 

 

 

 

大学院1年目の秋、人生初めての学会発表を無事に終え、とりあえず研究がどういう方向に進むかが決まってきました。

 

 

 

学会発表が終わってからすぐに研究を再開し、順調にスキルアップしていきました(はず)。

 

 

 

 

 

 

そして、大学院も2年目になろうかとしたころ、研究の師匠Y先生が英語論文を書くことを打診してまいりました。

 

 

 

 

 

 

 

「え!?」

 

 

 

正直状況を受け入れるのに時間がかかりました。

 

 

 

100歩譲って学会発表の時はまだよかったのですが、研究を始めて1年も経っていないのにもう論文!?それも英語!!??

 

 

 

学会発表はもちろん日本語でした。発表用のスライドも、学生時代の実習で使い慣れたパワーポイントというソフトを使って作りますので何とか自力でもできる作業でした。

 

 

 

そもそも、英語論文って何?どこに?どうやって出すの??

 

 

 

元々「とりあえずやってみて」とだけで一人でまずはやってみるようにおっしゃるだけのY先生でしたので、この英語論文の作成のときも同じような感じでした(泣)

 

 

 

さすがに、「あの・・・何をどうしていいのかさっぱりわからないんですが・・・・」と言いました^^;

 

 

 

そうすると、とりあえず投稿する雑誌を決め、その雑誌のWEBページ上で投稿規定をプリントアウトします。

 

 

 

もちろん全て英語で書かれています(笑)

 

 

 

僕が最初に投稿することになった雑誌はドイツの某雑誌でした。

 

 

 

「インパクトファクター(文献引用影響率)」と呼ばれる数値がいわゆるその論文の価値を表すのですが、その雑誌はインパクトファクターが2を超えるそれなりに権威のある雑誌でした。

 

 

 

でもY先生は、「今の研究のデータは非常に面白い結果が出ているし、明確な結果で面白い内容なんで上手に書けば載るチャンスは十分にあると思うよ」とおっしゃいました。

 

 

 

そもそも、論文ってどうやって載るか皆さまご存知でしょうか?

 

 

 

大体の仕組みはこうです。

 

 

 

まず、投稿者は論文の投稿規定に従い論文を書きます。

 

 

 

それをインターネット上の投稿手続きに従いデータを転送します。(昔は紙で国際便で送っていたそうです)

 

 

 

それを数名のレビュアーが論文の内容等を総合的に見て点数を付けます。

 

 

 

実は僕もある雑誌からの依頼でこのレビュアーを2回ほど引き受けたことがあります。

 

 

 

論文によっても違いますが、簡単に言うと3~4段階くらいで評価をしてレフリーと呼ばれる雑誌に載せるかどうかを判断する人に送ります。

 

 

 

そしてレフリーが合格、微修正、修正、失格などの判断をするのです。

 

 

 

文句なしで完成度の高い論文はすぐに合格になります。少しあるいは大幅な修正があるものでも質の高い研究であれば修正次第ではチャンスがあります。

 

 

 

全くダメなものは即却下されます(泣)

 

 

 

 

とまあこんな感じなんですが、最初に投稿する際にはそんな仕組みもわからずとにかく、投稿規定を和訳します。

 

 

 

そして、その雑誌の他の人が過去に書いた似たような研究論文を探して書き方を参考にしました。

 

 

 

また、他の雑誌に載っている自分と同じような研究の論文もたくさん読みました。

 

 

 

大学受験のために学んだ英語は全く通用しませんでした。

 

 

 

書いてある文はなんとなく読めます。

 

 

 

でも、自分が言いたいことを文章にするのが難しいのです。。。

 

 

 

最初は他の人が書いている文章を真似して書きました。

 

 

 

だいたい言いたいことが同じであろう文章をピックアップし、それをところどころ単語だけを変えて書いていきました。

 

 

 

ひとりでとりあえずやってみてと言われたので、本当に色んな論文の文章を元に、とにかく言いたいことを書いたつもりで仕上げました。

 

 

 

仕上げると言ってもさすがに全くの論文素人ですから、2か月くらいかかったと記憶しています。

 

 

 

Y先生に会うたびに「まだ書けない?」と言われましたが、「そんなに簡単に書けるものなんですか!?」と言いたくなるような作業でした。

 

 

 

以前お話しましたように、朝から夕方までは口腔外科医として外来や病棟で臨床に携わっておりましたので、論文を書く作業も夕方から夜にかけてになりました。

 

 

 

そして、それなりの枚数の論文になり、見直してもなんとなく言いたいことは書けているだろうと思える状態まで仕上がったので、Y先生にデータをお渡しし、チェックしてもらいました。

 

 

 

すると2,3日もするとメールで添削されたデータが返ってきました。

 

 

 

十数枚あった論文でしたがほぼ全ページ真っ赤に添削されていました(論文の添削はどこを添削したかわかるように赤字で書きこまれるのです)。

 

 

 

Y先生からのコメントは、「何となく言いたいことはわかるけど、英語が不自然なのと、単語ももう少しシンプルにして添削してるので、通して読んでもう一度直してみてください」というものでした。

 

 

 

頭から添削された文章に目を通すと、自分の用いた単語とY先生に添削していただいた単語の微妙なニュアンスの違いに違和感が消えていくのを感じました。

 

 

 

どこをどう直したかを理解し、納得しながら文章を修正しないと、次からも不適切な表現になってしまいます。

 

 

 

そして論文作成に約3か月を要し、とりあえず投稿してみました。

 

 

 

待つこと1か月。結果がメールで返ってきました。

 

 

 

「Reject」

 

 

 

日本語で言うと「却下」です。。。。

 

 

 

修正したら載せてあげるよって場合もあるらしいのですが、一発アウト。却下されました。。。

 

 

 

つたない英語なりに、Y先生にも修正をしてもらい、初めての割にはちゃんと書けたのかなあとか甘い自己採点で少し期待していましたが、見事なまでに打ち砕かれました。

 

 

 

その時は3名のレビュアーが査読してくれていたのですが、3名のレビュアーに共通していたコメントが「英語がNativeではない」というものでした。

 

 

 

つまりちゃんとした英文であることが最低限必要な条件だったのです。

 

 

 

修正以前の問題であると判断されたのです。

 

 

 

確かに研究内容も指摘はありました。しかし、英文に関する指摘がそれはもう辛辣なものでした。

 

 

 

今から英語の勉強をする時間があるのでしょうか?

 

 

 

そんな強い不安にも襲われる結果でした。

 

 

 

でもY先生は、「じゃあ次別の雑誌にチャレンジだね。」と前向きでした。。。

 

 

 

あとから思うと、Y先生は初めは失敗でいいから何がダメだったのかを知ることで少しずつスキルアップしていけばいい、失敗して学ぶことも大きいのだよと伝えたかったのだと思いました。

 

 

 

ただ、大学院の残された時間でここから英語論文を載せることができるのかどうかという不安が大きすぎて、その時はとにかく落胆しました。

 

 

 

すぐに顔を上げて前を見ることができない状態でした。。。

 

 

 

英語にここまで苦しめられることになるとは思ってもみませんでした・・・・・

 

 

 

続く。。。

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

Kデンタルクリニック

 

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院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医

 

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