三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 口腔外科歯のトピック > ☆神戸三宮 口腔外科ブログ12 「未成年の方への治療の同意に関して」 Kデンタルクリニック☆
皆さまこんにちは。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
先日の日曜日、久しぶりのゴルフに行ってきました。
猛暑というより、酷暑でした。。。
天気が良いのは良いことなのですが、さすがに４０℃近い気温だとゴルフを楽しむ余裕もなかったです＾＾；
これからも暑い日が続きますので、皆さまも暑さ対策はしっかりと行ってくださいね。
さて、お子様がいらっしゃる皆さまはお子様の治療の時、歯医者さんについていくと思います。
いわゆる小児歯科の治療ですね。
お子様に同伴しているのに、歯医者さんが何も言わずいきなり治療することはないと思います。
「お母さん、お子様のこの歯をごらんください。穴が開いているところがむし歯です。治療させていただきますね？」
などと聞かれると思います。
実は、未成年者の治療に関しては、法律で「説明を理解し、代わりに治療を受けることを同意してくれる者」が必要とされているのです。
ほとんどの場合はご両親のどちらかになるかと思います。
では、１９歳の大学生の場合はどうなるのでしょうか？
むし歯の治療や親知らずの抜歯、神経の治療など行う時、いちいちご両親にも説明し、治療することに同意してもらわないといけないのでしょうか？
実は、法律上は答えは、「YES」となります。
しかし、むし歯の治療であれば、「削って詰めるだけ」「どの歯科医が診ても同じような診断・治療方針であろう」
というような理由からわざわざご両親にお伺いを立てて治療することはありません（多分）。
高校生くらいなら説明も理解できる年ごろでしょうから、同じく親への説明はしないかもしれません。
中学生くらいだと、もしかすると治療の時に一度ご両親のいずれかに来ていただき、今後の治療方針を説明し同意を得るかもしれません。（そもそも中学生が一人で歯医者さんに来ないこともありますが。。。）
いま、この「何歳から親に同意を得ないといけないのか？」が問題となっています。
某有名国立大学の法学部が出した報告で、「２０歳未満」を「１８歳（あるいは１６歳）未満」に引き下げてもいいのでは？というものがありました。
要は、説明を十分に理解できる年齢が何歳か？ということです。
未成年＝２０歳未満ですが、
未成年＝理解力が乏しいではないと思います。
もちろん、大きな手術など治療後に起こりうる偶発症や治療自体のリスクが高い場合は医師（歯科医師）の裁量で両親の同意も得るべきだとは思います。
なぜ今回このようなお話をさせていただいたかと申しますと、最近当クリニックは「親知らずを抜きたい」という主訴でご来院される方が非常に多くなってきたのですが、中でも大学生の方が多いのです。
年齢的に親知らずが生えてくるころで、「腫れた」「頬に当たって痛い」「物が詰まる」などの理由がほとんどです。
ただ、大学一年生ですと未成年の方も多く、これまではずっとご両親のいずれかと一緒にご来院いただいておりました。
しかし、大学生ですと実家から離れて下宿している方も少なくはなく、その場合は「同意書」を郵送し記入して送ってもらったこともあります。
中には、「そこまでしないといけないんですか！？」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
しかし、それが法律なのです。
ですので、当クリニックでは「ご両親がご来院できない」未成年の方へお渡しする同意書があります。
家に帰ってご両親に内容を確認してもらい、ご同意のサインをいただくための書類です。
アメリカの一部の州ではすでに１８歳未満や１６歳未満の人でも治療への同意決定権があるという州もあるみたいです。
日本はそうなるのはまだまだ先ですかね・・・・
それではまた。
Kデンタルクリニック
インプラントセンター神戸三宮駅前
院長：金田祥弘（かねだよしひろ） 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
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