三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 歯のトピック > ☆神戸三宮 歯医者のブログ 「歯をできるだけ削らないことは危険!?」 Kデンタルクリニック☆
皆さまおはようございます。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
頑張って連日投稿です(笑)
今日は歯医者さんの間で広まるある概念についてのお話。
歯科の世界にある考え方が普及されました。
というものです。
これはう蝕(むし歯)管理において、できるだけ歯を削らないためには、どのようにしたらよいかという考えに基づいたものです。
これ自体は素晴らしい考え方で、例えば「口腔内の細菌叢の改善」「患者教育」などは単に発生したむし歯を治療して終わりではなく、むし歯自体になりにくい環境を作るという点で、理想ともいえる考え方です。
また、「不良修復物の修理(治療)」というものも、むし歯の発生リスクを抑制できますので、例え自覚症状がなくても治療すべきです。
こういったいわゆる「むし歯治療で歯を削る機会を減らす」という概念のもとで治療を進めることは今後も推奨すべきことであると思います。
ただ、「むし歯になった歯の治療時に、歯をできるだけ削らない」という点に関しては個人的には非常に疑問を感じます。
もちろん必要最小限の削る量にとどめることに異論はありません。
そうではなく、「削りすぎないように気を付けすぎること」が危険だと思うのです。
なぜそのように感じるかと申しますと、「むし歯の取り残し」が非常に多く見られるからです。
当クリニックでは、初診時に必ず画像検査を行います。
口腔内も拡大鏡でくまなくむし歯をチェックします。
そうしますと残念なことに、非常に多くの方に、「一度治療した歯にむし歯の再発」がみられます。
見る人が見れば、「修復物の隙間からむし歯が再発」したのか、「最初のむし歯治療の時にむし歯を取り残した」のかまでわかります。
むし歯を取り残してしまった原因が、歯を削りすぎないように慎重になりすぎた結果であれば、この概念自体が危険と言わざるを得ません。
むし歯は「癌(悪性腫瘍)」と似ているところがあります。
手術しても、取り残しがわずかでもあれば必ず再発します。
その点はむし歯と癌は共通しています。
ではむし歯の取り残しはどうすれば防げるでしょうか?
結論は、「少し余分目に削る」ことです。
もちろん削りすぎと言われない程度、ほんの少しだけ余分に削って保険を掛けるのです。
私の場合、むし歯が全て取れているかどうか、まずは肉眼で見てさらにむし歯を染める染色液を使って確認し、さらに歯の中を触って確認します。
その上で、あまり削れない機械でほんの一層だけ追加で削ります。
賛否両論かもしれません。
ただ、治療する以上は確実にむし歯を取りきるという考えで治療すべきであると考えています。
削りすぎないようにという考えが強すぎるがために、治療した歯にまたむし歯が広がる。
そういった場面にしばしば遭遇します。
ちゃんとむし歯を取って、適合の良い修復物で治療し、むし歯になりにくくするための適切な指導をする。
それが理想ではないでしょうか。
それではまた。
Kデンタルクリニック
インプラントセンター神戸三宮駅前
院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
神戸市中央区加納町3丁目1-26 セントラルシティ神戸三宮駅前第一ビル2階
Tel:078-333-1585
メール:info@kdental-c.com
↑メール相談承っております。どんな些細なことでもお気軽にどうぞ!
HP: http://www.kdental-c.com
神戸 三宮 の歯医者
審美 ホワイトニング インプラントのご相談随時受付。
特にホワイトニングとインプラントはいつでも無料でのご相談を承っております。
ホワイトニングは国内メーカーの中でも痛みがなく、真っ白になると評判の製品を使用しております。
診療科目:一般歯科 口腔外科 小児歯科 矯正相談
治療内容:インプラント、セラミック修復、ホワイトニング(オフィスホワイトニング・ホームホワイトニング)
口臭、顎関節症、外傷、炎症
親知らずの相談、抜歯のことなら抜歯職人の院長が担当するKデンタルクリニックまで。