三宮の歯医者【K DENTAL CLINIC】 TOP > News > 歯のトピック > ☆ お口のメンテナンスは必要か ☆
みなさんおはようございます。
Kデンタルクリニック院長のカネダです。
当クリニックにご来院される患者様の約半分の方は、「歯科検診」や「クリーニング」をご希望の患者様です。
つまり、痛みなどの不快症状があるわけではなく、「悪いところがないか心配」「歯を奇麗にしておきたい」という予防的な治療をご希望されているわけです。
私自身、開業するまでに10以上の病院、開業医で勤めましたが、開業して予防治療をご希望される患者様の割合の多さにビックリしています。
さて、この「予防歯科」治療。実は保険制度によって制限されていることをご存知でしょうか?
保険治療は、いわゆる疾患に対して行われる治療にのみ治療費が負担される仕組みになっています。
もちろん、歯石を取ること自体は「歯周病」の治療として認められています。
しかし、「定期的に」歯石を取ることは歯周病の「予防」と位置づけられているのです。
このあいまいな位置づけのせいで、納得のいかない歯科医師、患者様も多くおります。
歯石が付いていると明らかに歯肉に炎症が起きています。
でも例えば3か月おきに歯石を取ると、保険治療として認められませんと言われることもあるのです。
まあ、保険治療の是非について論じていてもしょうがないので、「自費メンテナンス」という治療を行う医院が増えているのが現状です。
話を治療の方に戻します。
そもそも、「メンテナンス」とはなんでしょうか?する必要があるのでしょうか?
メンテナンスは主に歯の周りに付いた汚れや細菌を清掃することを目的としています。
口の中は細菌だらけです。自分自身では丁寧に歯磨きをしているつもりでも、奥の方の歯の周りや、歯と歯の間、歯周ポケットの中には歯ブラシで取り切れなかった歯垢や歯石が溜まっているのです。
蓄積された汚れや細菌を丁寧に清掃することで、歯周病やむし歯の発生を抑制したり、口臭の原因を除去することができます。
また、歯面研磨を行うことで普段口にする色の付いた飲食物からの着色を落とし、歯を白くすることもできます。
また、ホワイトニングを行った患者様は是非ともメンテナンスを受けていただきたいと思っています。
ホワイトニングは永続的な白さを得ることができるわけではないからです。
PMTC(専門的な歯面清掃)を行うことで、ホワイトニング後の白さを維持しやすいという効果があります。
口の健康は全身の健康につながります。歯が悪くなることで噛めなくなり様々な疾患に罹患しやすくなるだけではなく、物忘れの原因にもなると言われています。
いつまでも健康に過ごすために、是非ともメンテナンスを受けられることをお勧めいたします。
それではまた。
Kデンタルクリニック
院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医
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