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歯のトピック 2017.11.27

☆歯科治療と抗菌薬☆

みなさんこんにちは。

 

 

Kデンタルクリニック院長のカネダです。

 

 

 

皆さんは、口の中には菌がたくさん存在していることをご存知でしょうか?

 

 

むし歯の原因になる菌や、歯周病の原因になる菌などたくさんの種類の菌が無数に存在しているのです。

 

 

でも、菌の活性や唾液による抗菌作用、免疫力。

 

 

この辺のバランスが保たれていると、重症化せずに済むのです。

 

 

ではバランスが崩れるのはどういう時でしょう。

 

 

例えば、砂糖が含まれている食べ物をたくさん食べます。

 

 

砂糖はむし歯の原因菌にとって、大好物の餌なのです。

 

 

するとおとなしかったむし歯菌が餌を求めて動き出します。

 

 

餌を食べたむし歯菌が出す酸によって歯が溶けてしまい、むし歯が進行するのです。

 

 

また、風邪を引いて寝込んだり、仕事の疲れがたまったりするとどうなるでしょう。

 

 

身体の免疫力が低下します。

 

 

これまで菌と戦っていた免疫が機能しなくなり、菌が活発に動き出します。

 

 

そして歯茎が腫れたり、痛みが出たりといった炎症反応が出現するのです。

 

 

では、菌が増えて症状が強くなった時はどうすればいいのでしょうか?

 

 

歯茎の炎症の場合は抗菌薬(俗にいう抗生物質)を飲んでもらいます。

 

 

 

 

菌と戦う免疫力が低下している場合は、薬の力を借りて菌を殺す必要があるのです。

 

 

一般的には、口の中の菌に対する抗菌薬は第一選択としてペニシリン系やセフェム系の抗菌薬が用いられます。

 

 

理由としては、安全性が高いこと、広い範囲の菌に効き目があることなどがあげられます。

 

 

そして、上記の薬物にアレルギーがある場合や、投与しても効き目が低い場合はマクロライド系など別の種類の抗菌薬が選択されます。

 

 

個人的な考えですが、ペニシリン系・セフェム系抗菌薬はあまり歯性感染症に効かない気がします^^;

 

 

乱用による耐性菌が出現してきているのでしょうか。。。

 

 

なので、当クリニックではマクロライド系抗菌薬を使うことが多いです。(ほとんどの患者様は、このマクロライド系抗菌薬を3日飲むと腫れも痛みもなくなっています。)

 

 

ただ、残念ながら、抗菌薬をいくら飲んでも、口の中を無菌化することは不可能です。

 

 

口の中の菌を全滅させることができるほど強力な薬は存在しません。

 

 

ですから普段から口の中を清潔にし、できるだけ重症化しないようにすることが大事なのです。

 

 

できるだけ薬の力を借りず、むし歯と歯周病の重症化を予防することが大切なんですね。

 

 

皆さんも、しっかりと「予防」するようにしましょうね^^

 

 

 

 

それではまた。

 

 

Kデンタルクリニック

 

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院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医

 

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