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☆神戸三宮 歯医者の回想録12 「卒業。不完全燃焼・・・」 Kデンタルクリニック☆

皆さまおはようございます。

 

 

Kデンタルクリニック院長のカネダです。

 

 

昨日の台風、今回も甚大な被害が出たようですね。。。。

 

 

関西国際空港に渡る橋が特に被害が大きかったようで、しばらく復旧しないのではないでしょうか(汗)

 

 

今年はもう台風はこのくらいにしておいてほしいです^^;

 

 

 

さて今日は回想録の続きです。

 

 

 

大学院のときの研究、臨床、アルバイト。今まで色々なことを回想してきましたが、そんなこんなであっという間に時間は経つものです。

 

 

 

2年生の途中で書き始めた英語論文は1つ目の雑誌はあえなく一発不合格(リジェクト)となり、次に選んだ雑誌は「デンタルリサーチ」という雑誌。

 

 

 

歯科系の雑誌の中では比較的権威のある雑誌です。そこに投稿し最初の返事は「リバイス(修正)」でした。

 

 

 

3名のレビュアーからの修正を指摘された箇所を懸命に直し、再投稿。

 

 

 

しかし、数か月後の返事でも「リバイス」。

 

 

 

めげずに再々投稿。

 

 

 

しかししかし、さらに数か月後の返事も「リバイス」。。。

 

 

 

しかもこの雑誌、返事がやたらと遅く、一度投稿しても返答がくるまでに半年近くかかることもありました。

 

 

 

気が付くともう3年生の後半。修正すれば「アクセプト(受理)」されるかもしれなかったのですが、なんとか卒業までにアクセプトにこぎつけたかったため、断念し、3つめの雑誌に投稿し直しました。

 

 

 

3つ目の雑誌は「Oral Diseases」。これもインパクトファクターが当時2を超える雑誌でした。

 

 

 

この雑誌は返答が早く、1か月くらいで来ました。結果は「リジェクト」。

 

 

 

主な理由は英語にありました。2名のレビュアーとも「Native English」ではないとの指摘がありました。

 

 

 

その時すでに4年生になっており、学位論文にするためには残された時間が半年くらいとなっておりました。

 

 

 

次がラストチャンス。失敗は許されません。

 

 

 

そして、色々と探し、論文の英訳サービスの会社を見つけました。

 

 

 

メールでこちらの悩みを伝えました。

 

 

 

「医療系の英文誌に論文を投稿したのですが、Native Englishではないとの指摘がありました。そちらに英訳を依頼した場合、Native speakerの方に担当していただけるのでしょうか?」と。

 

 

すると即日返事があり、日本人の方からでした。

 

 

「はじめまして、この会社の責任者をしている者です。私はながらく英語圏に住んでおり、多数の英訳担当者を抱えております。あなたのお悩みを解決することができます。カナダのトロント大学の助教授の〇〇先生が、研究者としても非常に実績があり、依頼することができます。さらに、その方が英訳を担当したという証明もお渡しできます。」

 

 

 

本当は自分一人の力で解決したかったのですが、4年間という期間は自分には短すぎました。己の力のなさを痛感し、泣く泣く頼ることにしました。

 

 

 

そして、そのやり取りをしている間に探した次なる投稿先は「Europian Journal Of Oral Sciences」。

 

 

 

この雑誌もインパクトファクター2を超える雑誌でした。

 

 

 

その雑誌の投稿規定も英訳会社の方に伝え、1週間程度待ちました。

 

 

 

そして、返ってきた論文を見ると赤字で添削されておりました。

 

 

 

もっとビッシリと修正されているかと思ったのですが、思ったほど手直しはされておらず、まずそちらに驚きました。

 

 

 

「大丈夫かな?」と思い、目を通しました。

 

 

 

そうすると、細かい修正なのですが、文章がシンプルですっきりとなっていることがわかりました。

 

 

 

自分が伝えたいことが回りくどくなく、シンプルにまとめられている感じでした。

 

 

 

そして、添削してくださった先生のサインが添えられておりました。

 

 

 

投稿する画像などのデータも修正し、4回目の投稿を行いました。もちろん先生のサインもデータとして添付しました。

 

 

 

約1カ月した時、返事が届きました。

 

 

 

「Minor Revise」

 

 

 

今までになかった結果でした。「少し修正を」。

 

 

 

共著者であり、師匠である解剖学のY先生からすぐに電話が来ました。

 

 

 

「メール見た?これはもうオッケーが出たも同然だから急いで再投稿しましょう。」

 

 

 

そしてすでに学位論文の期限はあとわずかにせまっていました。

 

 

 

急いで指摘された修正箇所を直しました。もちろん英語に関しては指摘されていませんでした。

 

 

 

再投稿し、1か月あまり。ついに「Accept」の返答が(涙)。

 

 

 

しかし、もう学位論文の提出期限まで1か月を切っていました。

 

 

 

投稿した論文を学位論文とするためには、その論文がすでに掲載されているか、掲載証明がなければなりませんでした。

 

 

 

掲載に至るまでの手続きが終わるまでどのくらいかかるかわからず、あえなくそれとは別に和文で用意していた別の論文を急いで学位論文として提出することになりました。

 

 

 

本当に無念でした。

 

 

 

「走れメロス」のぎりぎり間に合わなかったバージョンです。。。

 

 

 

無事に学位を授与し、卒業しました。しかし、全く達成感はありませんでした。

 

 

 

こんな形だけの学位記に興味はありませんでした。

 

 

 

もちろん、その後その英語論文は無事に掲載されました。

 

 

 

 

大学院を卒業後、そのまま岡山大学病院第一口腔外科の医員として勤務していました。

 

 

 

その時に掲載されたものです。

 

 

 

Y先生からは「おめでとう!自分の研究の成果が形になってよかったね!」と言っていただきました。

 

 

 

それを学位論文にできなかったことだけが今でも悔やまれます。

 

 

 

しかし、形にできたことは凄くほこりに思っています。

 

 

 

もし、もう一度大学生に戻ったとしても、同じ大学院への道を選びます。

 

 

 

4年間でしたが、「物事を論理的に考える力」が大きく養われました。そして、「なんでも信じず、まずは本当にそれが真実なのか?根拠がどのくらいあるのか?」疑ってかかるという習慣も身に付きました。

 

 

 

その思考、姿勢は今の臨床にも大きく生きています。

 

 

 

大学院在学中お世話になった先生方、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

それではまた。

 

 

 

Kデンタルクリニック

 

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院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医

 

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