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体の健康 2017.08.21

☆ アナフィラキシーショック ☆

みなさんおはようございます。

 

Kデンタルクリニック院長のカネダです。

 

 

坐骨神経痛の症状が緩和してきたかと思ったら、腰痛の方が少し悪化してきたような感じがして何ともすっきりしないです^^;

歯科医師は変な姿勢になりやすいのでそれが良くないんでしょうね(@_@;

 

さて、今日はアレルギーと歯科治療についてのお話。

 

ある患者様が、幼少期に歯科治療時に局所麻酔を注射されたときに「アナフィラキシーショック」を起こしたことがあるそうで、それ以来どこへ行っても歯科治療が怖くなってしまったとおっしゃるのです。

で、主訴を解決するために、局所麻酔が避けられない治療であればどうするのか?

ということで相談を受けました。

 

幸い、その方は必ずしも麻酔をしないと治療ができないほど悪い状態ではありませんでした。

しかし、あるお悩みを解決するためには麻酔が必要です。

 

そもそも「アナフィラキシーショック」とは何でしょうか?

最近だと、「ヒアリ」が国内で発見され、噛まれると毒によってまれにアナフィラキシーショックが起こることがあると話題になっていましたね。

 

そう、アナフィラキシーショックというのはいわゆる「アレルギー」の一種で、ほんのわずかな「アレルゲン」によって、時に死に至るような重篤な症状を呈する反応のことを言います。

 

アナフィラキシーの原因の過半数は薬物性です。

つまり、自分の体に合わない薬物によって起こるのです。

 

では麻酔薬にアレルギーがある場合、歯科治療を行う際にどう対応すればいいのでしょうか?

 

その時私はこう説明しました。

「今回治療を行う行わないはひとまずおいておきます。今後もし緊急で治療が必要になった場合、どの麻酔薬が安全に使えるかはわかっておいた方がいいと思いますので、安全に使えるお薬を調べてみてはどうでしょうか?大きな病院の皮膚科の先生に依頼をいたしまして、歯科で使う麻酔薬をアレルギーテストで調べてもらい、どの薬がアレルギーがないかを特定することができます。もし、そうしようとお思いでしたら、皮膚科の先生にお手紙を書かせていただきます。」

歯科で使用する麻酔薬の中で最も用いられる頻度が高いのは「キシロカイン」という成分のものです。

このキシロカインはアレルギーが起こることは非常にまれであると言われています。

しかし、僕が大学病院で勤務しているときに、その疑いがあった患者様を皮膚科に紹介すると、なんと「キシロカインアレルギー」と診断され、皮膚科の先生に、「非常に珍しいので結果を見てびっくりしました。」と言われたことを思い出しました。

 

アレルギーは軽症の物だと皮疹が出るくらいですが、重症だと呼吸障害、低血圧、意識不明などの症状を起こし、時に心肺停止から死に至ることもあります。

ですから、我々歯科医師も、「安全」に配慮した治療計画を立てる必要があるのです。

 

局所麻酔が必要になる歯科治療としては、

深いむし歯の治療、神経の治療、歯茎の中にたまった歯石のクリーニング、抜歯、インプラント、その他手術 などがあります。

もしこのような治療を行う可能性がある方が、麻酔薬にアレルギーの疑いがある場合、必ず使用前に安全性を調べる必要があります。

 

当クリニックは安全と安心の治療を一番に心がけております。

 

 

それではまた。

 

Kデンタルクリニック

 

院長:金田祥弘(かねだよしひろ) 歯学博士・日本口腔外科学会認定医

 

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メール:info@kdental-c.com

 

HP: http://www.kdental-c.com

 

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